こんにちは。大野です。
今日は切梁に受け金具のスルーサーAについての紹介です。
スルーサーはAとBという製品がありますが、今日はAの商品についての紹介です。
スルーサーAとは?
スルーサーAとは既設橋脚の耐震補強工事を行うときに、切梁が補強鉄筋と干渉することのないように称する空洞がある金具です。
切梁と既設橋脚に設置することで、巻き立て途中の切梁の盛り替え作業を不要とすることができます。
↓↓スーサーA設置状況
橋脚の耐震補強とは?
我が国の道路橋の耐震設計は、1964年 の新潟地震、1978年の宮城県沖地震及び 1995年の兵庫県南部地震等を機会として、 更新さされてきました。
大きく変わった点として、昭和55年の道 路橋示方書より前と以降における鉄筋コンクリート 橋脚の鉄筋の配置が変更になりました。
↓↓変更になった鉄筋配置
兵庫県南部地震で、昭和55年の道路橋示方書よりも古い基準を適用した橋梁において、 鉄筋コンクリート橋脚の破壊、倒壊による落橋、鋼製橋脚の溶接部の破断による落橋といった大きな被害を受けた事例が見られまし た。
しかし、昭和55年の道路橋示方書以降の基準を適用した橋梁においては、落橋した事 例は1件のみでした。
このため、昭和55年の道路橋示 方書より古い基準を適用した橋梁に対して、耐震対策が進められています。
↓↓橋脚の耐震補強の施工事例
スルーサーAの仕様
↓↓スルーサーAの仕様
切梁のサイズと巻き立て厚毎に製品があります。
スルーサーAを使用した感想
切梁の配置をあまり考えずに配置できるので良い商品だと思います。
重量がありますので、設置時にクレーンはあったほうが良いです。
撤去時にコンクリートの表面補修をするので、スルーサーを設置した部分のみコンクリートの色が変わります。
橋脚耐震補強をする場合に切梁を設置しなければならないなら、採用したほうがいい商品だと思います。
今日はスルーサーAについてのお話でした。
質問がある場合は気軽にコメント欄に記入をお願います。
できる範囲で回答しようと思います。
それではまた。
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