仮設構造物に使用される鋼材の種類と許容引張応力の求め方について

こんにちは大野です。

今日は山留材に使用される鋼材の種類はどのようなものがあるかと許容応力についてのお話です。

 

山留材に使われる鋼材の種類

 

山留材に使用されるほとんどが一般構造用圧延鋼材 SS400という材質の鋼材です。

SS400が使用されている理由は、H形鋼、溝形鋼、等辺山形鋼で一般的で手に入りやすいという理由が一番です。

鋼材は市場に在庫がない場合は鋼材メーカーが作るのを待たないといけなくなります。使用したい鋼材が製造されるのは1~2ケ月後となります。

山留材は仮設のため、現場に合わせた設計変更が多くあります。そのため、材料が手に入りやすいSS400 を使用するのが一般的です。

鋼矢板のみSY295という材質を使用しています。

 

鋼材の許容応力度

 

降伏点

許容応力度に関係する鋼材の降伏点について説明します。

↓↓鋼材の応力とひずみの関係

 

上の図のC点が降伏点となります。

鋼材は力(応力)を加えるとある一定の応力までは、変形しても元の状態に戻ります。

応力を増やしていくと、ある応力を超えると、曲がったままの状態で元の状態に戻らなくなります

その元の状態に戻らなくなる応力を降伏点といいます。



許容応力度

図C点の降伏点の1.5倍(土木は1.7倍)の安全率を見込んだ値 を許容応力度(長期)となります。

 

仮設構造物は

①荷重を受ける期間が短い

②安全性とともに経済性を追求される。

許容応力の割り増しを行う。

 

割増は建築と土木で違います。

建築:1.25倍(長期と短期の平均)

土木:1.50倍

 

↓↓仮設構造物の許容応力の割増表

 

降伏点から許容応力度を求める方法は

例えばSS400 の建築構台の許容引張応力度の場合

曲げ、せん断、圧縮許容応力は建築、土木や発注者によって算出式が異なる。

 

 

 

 

今日は鋼材の材質と許容引張応力についてのお話でした。

 

それではまた!!

 

 

重仮設の製品とリース可能サイズ・長さとは

こんにちは大野です。

今日は重仮設の材料についてのお話です。

重仮設と呼ばれるものは

①鋼矢板

②H形鋼

③敷鉄板

④山留材

⑤覆工板

⑥溝形鋼

⑦山形鋼

以上7品目のことを指します。

 

鋼矢板

↑↑新日鐵住金㈱のカタログより

通常使われる鋼矢板には強度の違いにより

Ⅱw・Ⅲw・Ⅳw型

Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ型

の7種類がある。

この中で重仮設業者の在庫がありリース対応可能なもの

①Ⅱ型 L=4.0m以上

②Ⅲ型 L=5.0m以上

③Ⅳ型 L=8.0m以上

④Ⅴ型 L=9.0m以上

の4サイズと長さになります。

 

H形鋼

 

H形鋼には以下の種類がある

 

広幅系列:ウェブ高さとフランジ幅の比がほぼ等しいもの

 

中幅系列:ウェブとフランジ幅の比がほぼ3:2のもの

 

細幅系列:ウェブとフランジ幅の比がほぼ2:1から3:1のもの

 

H型鋼の強度と重量の関係

同じ強度のH形鋼重量は

細幅 ≦ 中幅 ≦ 広幅

となる。

 

H型鋼のリース可能なサイズ・長さ

H-200x200x8x12    L=4.0m以上​
H-250x250x9x14    L=4.0m以上
H-300x300x10x15  L=5.0m以上
H-350x350x12x19  L=6.0m以上
H-400x400x13x21  L=6.0m以上
H-594x302x14x23  L=7.0m以上​

細幅系列のH形鋼はリース対応はしていません。

 

山留材

山留支保工に​使用する目的で、H型鋼に穴明け、錆止めを塗ったH形鋼でリース可能なもの​。

山留材のリース可能なサイズ・長さ

H-200x200x8x12
H-250x250x9x14
H-300x300x10x15
H-350x350x12x19
H-400x400x13x21
H-500x500x25x25

長さはすべてL=1.0m ~7.0mになります。

 

覆工板

覆工板は仮桟橋、構台に使用する鋼製床版です。

MD-1.0X2.0(長辺方向2m×短辺1m)​MD-1.0X3.0(長辺方向3m×短辺1m)

の2種類ありどちらともリース可能です。​

溝形鋼

桟橋、構台のつなぎ材​、主桁の横継材、桁受などに使用

リース品はありません。

全て売切品となります。

 

山形鋼

主に桟橋、構台のブレス材​などに使用​

リース品はありません。

全て売切品となります。

鉄板

クレーン設置時の養生や場内の搬入路などに使用

リース可能品

5‘x10’​(1524mm×3048mm​)

5‘x20’​(1524mm×6096mm)

以上、重仮設の資材に関するお話でした。​

それではまた。​