こんにちは。大野です。
山留を施工する上で注意をする地盤についてのお話です。
SMWを施工する場合に注意する地盤
有機質土には、セメントの水和反応を阻害するフミン酸が含まれています。
フミン酸は一般的に含有量が多いほどソイルセメントの強度発現が低下します。
通常価格が安価な高炉セメントB種が主に使用されていますが、ソイルセメントの強度に有害な土質の場合は、高炉・普通セメントでは固まらないため土の改良用に開発されたセメント系固化材が使用されます。
セメント系固化材には土質の状況に対応して、セメントメーカーから多様な製品が販売されていますが、施工実績および室内配合試験などにより最適な種類を選択することが必要になります。
セメント系固化材の必要な代表的な土質としては、泥炭層があります。
削孔時に留意する地盤
透水性の大きい地盤や伏流水が存在する地盤および崩壊性の大きい地盤では、注入液の逸水や孔壁の崩壊によりスクリューの地中への残置や削孔不能等の現象が発生する可能性があるため、機械装備や配合について計画する必要があります。
また、粘性土等の粒子間結合の高い地盤では、配合およびかくはん方法等に留意して計画し、未かくはん土の発生を防ぐ必要がします。
特に、粘性土の直下に砂礫層などの透水層がある場合には、層境にかくはんスクリューを上下移動させ、繰り返しかくはんを行い、未かくはん土の発生を防ぐ必要があります。
今日は山留を施工する上で注意をする地盤についてのお話でした。
記事に関する質問や意見がある場合は、コメントにお願いします。
できる範囲でお答えしようと思います。
それではまた。
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