こんにちは。大野です。
今日はボーリング柱状図の見方についてのお話です。
ボーリング柱状図
柱状図は一般的な書式は下図のようなものです。
図に書いた1~7について説明します。
1.ボーリング名
報告書に添付されている平面図に占められているボーリング位置の番号を示します。
2.ボーリング標高
調査点の地盤の高さを明示します。
全国共通の標高原点で東京湾の中等潮位を基準としたTP、OP(大阪)、NP(名古屋)などを使う場合や工事現場の独自の基準点の高さKBMを決めて表示する場合があります。
3、土質名、記事
ボーリング担当者の観察記録で、主観が入ることは避けられませんが、地盤がどのような地層で構成されているかの目安となります。
砂・粘土・シルトなどの厳密な分類をするためには粒度試験が必要です。
4.標準貫入試験
標準貫入試験の結果を示します。
「打設回数/貫入量」からN値がわかります。
深さにごとにN値の変化を表示します。
5.地下水位
ボーリングの孔内水位を示します。
調査年月日から季節による水位の変動も合わせて確認します。
6.試験名
土質が水を通すかどうかを確認する現場透水試験を行った場合この欄に記載があります。
7.N値
「モンケン自沈」とは、打撃しなくても貫入したことを示し、その層が非常に軟弱な地盤であることがわかります。
N値が10程度でも、砂質土の場合は良い地盤とは言えませんが、粘土の場合は比較的良い地盤と考えます。
土質とN値を合わせて地盤を判断しなければなりません。
N値は50を限界とします。
N値50の層の左の欄にある16/50という表記は50回打撃しても16cmしか貫入しないということを示しています。
換算N値を算出するときに使用します。
換算N値=1500/落下50回当たりの貫入量(㎝)で計算して算出するので、16cmだと1500/16=94となり換算N値は94となります。
今日はボーリング柱状図の見方に関するお話でした。
質問や意見がある方はコメント欄に記入をお願いします。
できる範囲で回答しようと思います。
それではまた。
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