鋼矢板を引き抜くときの注意点

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こんにちは。大野です。

今日は鋼矢板を引き抜く場合の注意点についてのお話です。

鋼矢板は仮設として使用するので、地下工事完了後は不要となるため、引き抜き撤去する場合があります。

 

鋼矢板引き抜きによる周辺地盤への影響

 

躯体構築後、鋼矢板と構造物の間を良質土で埋め戻した後に鋼矢板を引き抜きます。

引抜により土砂が鋼材に付着して上がってきます。

粘性の高い地盤ではこの量が多く、引き抜き後には地中に空洞が生じます。

特に鋼矢板の場合には、これが連続するため周辺沈下の原因や近接構造物に悪影響をおよぼすことになります

このことを十分調査のうえ、引抜き跡の処置方法についても検討しなければなりません。

 

①鋼矢板の引き抜き

 

②鋼矢板引き抜きの影響範囲

 

③鋼矢板引き抜きにより空洞が生る。

 

④空洞により周辺地盤の沈下

 

 

鋼矢板を機に抜く際の注意事項

 

①鋼矢板を型枠としてするため、構造物との離れを100㎜程度で打設した場合、構造物ができた後、構造物が支障となり鋼矢板のつかみ代が取れない場合があります

施工計画段階から引き抜き手順を計画しておきましょう。

 

②引き抜く際にクレーン等の重機が必要となります。

作業半径を考え、重機を配置するため、構造物周辺の埋め戻しや構造物の補強をして、重機の配置を計画する必要があります。

 

③鋼矢板を型枠として使用した場合、セパレーターを溶接している場合があるので、セパレーターの種類の選定が事前に必要となります。

 

④引き抜きの際に構造物、地下埋設物、架空線等を損傷させないように十分注意して施工しなければなりません。

 

⑤撤去後の空洞の充填はまとめて行わず、1本ごとていねいに行います

 

⑥埋め戻しは粘土分の少ない川砂やセメントミルクなとを充填します。砂を使用する場合は水締めを行います。

 

↓↓セメントミルクの配合の例

 


 

今日は鋼矢板を引き抜くときの注意点についてのお話でした。

 

鋼矢板工法についての記事はこちら

質問がある場合は気軽にコメント欄に記入をお願います。

できる範囲で回答しようと思います。

それではまた。

 




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