こんにちは大野です。
今日は親杭工法をオーガーで先行削孔をして立て込む場合に根固めが必要かどうかについてのお話です。
設計図に必要と書いてある場合もありますが、書いてない場合も多いので、根固めの有無の判断を現場でしないといけない場合もあります。
根固めの有無は設計段階で判断している?
山留を計算する場合、施工方法毎に計算手法を変えたりはしませんので、設計段階では根固めの有無を考慮して計画はしていません。
つまり、根固めをしてもしなくても計算結果に違いがないため、根固めの有無は施工性や周辺環境によって決めなければなりません。
根固め有無では何が違う?
先行削孔による親杭工法の場合、削孔径は杭幅より大きいため杭と削孔径の間には隙間が生じる。
隙間をしっかり埋め戻さないと大きく山留壁が変形してしまいます。
↓↓根固めをしないい場合の親杭の変形
↓↓根固めをした場合の親杭
根固めの必要性の判断
根固めの有無の判断は親杭の変形が大きくなってもよいかどうかの判断によって決まってきます。
親杭が変形してよいかの判断は次の事項に当てはまる現場の場合は根固めをしたほうが良いと判断します。
①親杭背面の影響範囲内に既設構造物がある。
②掘削背面が道路で一般に開放している。
③精度良い計測管理が必要な現場
(根固めをしないと計算より変位が大きくなる場合がある)
④新設構造物と親杭隙間があまりない現場
上記のように変位が大きくなるとトラブルになりそうな現場や精度良い計測管理を必要とする現場は根固めをしたほうが良いです。
山留に関する質問がある場合は、コメントをお願いします。
できる範囲で回答しようと思っています。
それではまた。
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