こんにちは大野です。
今日は土留めの計測管理の中の目視点検について話したいと思います。
目視点検の重要性について
市街地において掘削土留め工事を行う場合、掘削の影響で民家や埋設物に被害を与える場合があります。
そのため、工事を行う際は計測管理を行い、近接構造物に注意して施工を行う必要があります。
目視点検をすることで、変化に気づきやすいため、全体的な挙動を概括的にとらえ、トラブルの早期発見をすることができる。
目視点検による早期発見が工事のトラブル回避につながるため、日常点検として実施したほうがいいでしょう。
目視点検の点検項目について
①周辺地盤の点検
アスファルトの亀裂や周辺地盤のクラックは埋設物や近接建物への影響を発見するために重要です。
背面地盤にクラックが入った写真です。
目視点検をしていればクラックが入ったらすぐ気づけると思います。
②掘削底面の点検
山留壁周辺や杭周辺の湧水を点検することはボイリングなどの現象を早期発見するために実施します。
ボイリングのイメージ図です。
山留・掘削工事で一番怖いのが、水ですね。
目視点検で早期発見できれば被害も最小になります。
③山留壁の変形
山留壁の変形や山留壁のクラックを点検することは、周辺地盤への影響を早期に発見する上で重要である。
④山留支保工の変形
山留支保工への土圧の加わり具合を把握するため、切梁、腹起しの継手ボルトの緩み、部材間の隙間等を点検する。
また、山留壁と山留支保工の間の間詰め材が適切に設定されているか、緩み等を点検する。
ここまで変形する前に対策をしたいですね。
目視点検は特に時間をかける必要はなくポイントさえ押さえていれば、日常的な見回りの中で行えます。意識してみる項目を設定しましょう。
今日は目視点検のお話でした。
それではまた。
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