こんにちは大野です。
今日は先日の寒さが噓のように、温かくなりました。
気温差が大きので体調管理には気を付けていこうと思います。
今日は親杭の施工方法についてと注意点についてのお話です。
親杭の施工方法
親杭の施工方法には振動工法、プレボーリング工法、などがあり、地盤条件、工事規模、施工条件、敷地条件、周辺環境に適合した工法を選定する必要があります。
振動工法
バイブロハンマーで親杭を打ち込む工法です。
振動が発生するため、近隣に民家等がある場合は使用が制限されます。
バイブロハンマーは電動式と油圧式の2種類あり、油圧式のほうが振動・騒音は少なくなします。
↓↓油圧式のバイブロハンマー
↓↓電動式のバイブロハンマー
プレボーリング工法
オーガーにより地盤を掘削したあと、セメントミルクやモルタルを根入れ部に充填し親杭を立て込む工法です。
↓↓ラフターオーガーによるプレボーリング工法
親杭の変位が大きくなりますが砂で埋め戻す場合や現場発生土で埋め戻す場合があります。
現場発生土が粘性のある土質だと削孔穴にうまく充填できない場合がありますので、その時はコストがかかっても、砂かセメントミルクで埋め戻しましょう。
また、地盤を削孔するため、残土が発生します。
残土処分の計画をしておく必要があります。
親杭の施工中に行う位置と鉛直制度管理方法
位置の管理方法
親杭の平面的な位置はガイド定規を正確に設置することで行います。
↓↓ガイド定規材の例
鉛直精度の管理
バイブロで施工する場合は、バイブロにくわえこんだ親杭の鉛直精度を2方向からトランシットや下げ振りや水平器で確認してから打設します。
所定の深度精度よくまたねじれが生じないように打設します。
プレボーリングで打設する場合は、施工機械のリーダーやオーガーの杭中心位置を確認して削孔し、親杭の建て込み時に2方向からトランシットや下げ振りや水平器で確認してから落とし込みます。
↓親杭の鉛直精度管理方法
高さの管理
高さはレベルで確認をします。
親杭の打ち下げの方法
通常親杭の天端は地表面より上で打ち止めますが、まれに躯体の施工の支障になったり、後の外構工事の邪魔になったりする場合に経済性や工期を考慮して地位表面より打ち下げる場合があります。
バイブロ工法では溝堀をすることで0.5m程度は打ち下げることができます。
プレボーリング工法では山形鋼や溝形鋼をヤットコ材として使用すれば4.0m程度は落とし込みは可能です。
しかしながら、落とし込む場合は著しく施工精度が落ちるので、躯体からの離れを十分にとった計画にしておきましょう。
今日は横矢板の施工に関するお話でした。
それではまた。
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