山留壁の種類!!

こんにちは。大野です。

今回は通常の土留め工事で使用する土留め壁の種類についての記事です。

今回は①親杭横矢板工法・②鋼矢板工法・③ソイルセメント柱列壁についてについて説明します。

この3つの工法は施工実績が多く、一般的に施工される土留壁になります。

1.親杭横矢板工法

H 型鋼の親杭を一定間隔に打設し、掘削と共に木矢板等の横矢板を設置しながら施工していく工法です。

メリットとしては

①鋼矢板工法と比較すると施工費・材料費が安くなる

デメリットとしては

止水性がないため、湧水がある場合は薬液注入などの補助工法が必要となる。

③横矢板と地盤の間に間隙が生じやすいため、地山の変形が生じやすい

2.鋼矢板工法

鋼矢板をかみ合わせながら打設し内部掘削を行う工法である。

メリットとして

止水性が高く、軟弱地盤にも適用可能で、耐久性があり、転用も可能である。

②ソイルセメント柱列壁工法と比較すると剛性が低く、たわみ性の壁であるため、変形が大きくなる

デメリットとして


①引抜きに伴う周辺地盤の沈下影響があるため、影響が大きいと判断される場合は残置する必要がある。

3.ソイルセメント柱列壁

SMW工法と呼ばれることが多い工法です。

地盤を削孔しながらセメントミルクと土を混合して壁体を形成する工法である。

メリットとして


①親杭工法や鋼矢板工法に比べると剛性を高くできるため地盤の変状が問題となる現場に適している。

②振動騒音が少なく、止水性が高い

デメリットとして

③セメントミルクの汚泥処理が必要となる。

今日は山留壁の種類について、簡単に説明しました。

それではまた!!

親杭横矢板の計画!!

こんにちは大野です。

 

今日は親杭横矢板で土留めを計画するときに注意する事のお話です。

 

親杭横矢板工法に適さない地盤条件

 

 

親杭横矢板は、他の山留壁に比べさまざまな設置方法が選択でき、特にかたい地盤には工事費が安くなるためよく採用される工法です。

 

しかし、止水性がない壁となるため、基本的に床付け面より地下水位が低い場合に適した山留壁となります。

 

したがって、地下水位が床付け面より高い砂質地盤では山留壁から出てくる地下水を処理をする必要があります。

ただし、地下水とともに周辺砂質土が流出し背面の地盤沈下の可能性がある場合や近隣井戸などの支障が生じる恐れがある場合は採用は使用しないほうが良い工法です。

 

↓このように床付け面より高い位置に水位がある場合は、親杭横矢板工法は採用できません。

 

 

 

根入れ部が連続していないため根入れ部の受動抵抗が弱いため、軟弱地盤での深い掘削には適しません

 

また、掘削してから親杭を入れるまでの間に崩れてしまうような軟弱なシルト地盤等には適しません。

 

↓こんのような軟弱地盤には親杭横矢板工法は不向きです。

 

 

 

親杭の位置の決め方

 

親杭と地下躯体の離隔は、躯体と敷地境界線との距離、親杭の施工方法親杭の施工精度、親杭の変位、地下躯体と親杭間の埋め戻しの有無を考慮して決める。

 

山留壁を躯体の型枠として利用する場合は、親杭の施工誤差と掘削に伴う変位を考慮して、躯体との隙間を100mm程度開ける必要があります。

 

躯体と敷地境界に余裕がない場合隙間を50mm程度で施工する場合もあるが、施工精度と変位に注意を払う必要があります。

 

構造物に外防水が採用されている場合、構造物と山留壁の間に人が入っての作業や足場を組まなければならないので、隙間を600mm程度の離れを見込む必要があります。

 

 

近接したところに構造物がある場合の親杭の決め方

親杭の設置位置が近接する構造物と近接している場合には、親杭施工可能寸法について検討を行う必要があります。
代表的な施工機械での施工可能寸法です。

 

↓バイブロ工法の一般的な離れ

 

↓パルソニック工法の一般的な離れ

 

↓油圧ハンマー工法の一般的な離れ

 

 

 

 

親杭の根固め配合

 

埋込みにより親杭を施工する場合は、受動抵抗を十分に発揮させるために、杭の根入れ部に根固め液を注入す場合があります。

また、周辺地盤の緩みおよび掘削時の親杭の変形を少なくするために、根固め液を注入する場合があります。

根固め液の配合に関しての文献はありませんが、
実績として親杭を引き抜くときは水セメント比:800%ぐらいを目安に配合しています。

また、引き抜かない場合には水セメント比:400%ぐらいで計画をします。

 

 

 

コーナー部の親杭配置

 

親杭のコーナー部(隅部)の配置は下図のように配置します。

入隅と出隅で配置の方法が違いますが、親杭を45°回転させる場合は、通り芯を外に逃がさないと躯体と干渉してしまいますので、注意が必要です。

 

↓入隅部の配置はこのような配置です。

 

 

↓出隅部の配置はこのような配置です。

 

 

今日は親杭を計画するお話でした。

それではまた!!

 

プレロード工法とは?

こんにちは大野です。

今日は山留支保工の切梁工法に採用する切梁工法についてのお話です。

掘削工事において、山留壁の変形や山留壁の変形に伴う周辺地盤の沈下を抑制するため、切梁に油圧ジャッキで圧力をかけ、山留壁に外向きの力を働かせ掘削をしていく工法をプレロード工法といいます

プレロード工法の利点

切梁プレロード工法を導入するメリット

①掘削による山留壁の変形を少なくできます。

②周辺地盤の沈下やクラックなどを小さく抑えることができます。

③切梁の継手部や腹起しと山留壁間のなじみを取ことができます。

プレロード導入軸力

プレロード導入軸力は、地盤条件や切梁の剛性、山留壁の条件、隣接建物の条件を考えて設定しなければなりません。

基準書では、設計荷重の50%~80%の範囲で計画すると記載されているものが多くあります。

しかしながら、親杭横矢板のように剛性の低い山留壁では、プレロードをかけすぎると、背面側に大きく変形するので、剛性の低い山留壁でのプレロードのかけ過ぎはかえって危険となってしましいます。

切梁軸力の50%~80%におよぶプレロードはSMWのような剛性の高い山留壁に限って行ったほうが良いです。

剛性の低い山留壁では、切梁の設計軸力の30%を目安として計画し、実施の際の計画で、山留壁でも大きなプレロードを導入するときは、山留の全体のバランスを崩したり、切梁を大きく蛇行させる危険性があるので、計測による管理を行う必要があります。

プレロードの導入手順

切梁設計軸力が大きい時は、全体のバランスを悪くしたり、切梁の蛇行が大きくなるのを防ぐ為に、2~4回にわけて油圧ジャッキの加圧力を上げていきます

①予備加圧
100kN~200kNを加圧する。
切梁のジョイントとの遊びを取ることとジャッキ内のエアー抜きを目的として行う。

②導入サイクルの1サイクル分の加圧をする。

③ジャッキの伸び量を計測

ジャッキストロークの残量を確認

④切梁の蛇行やボルトの緩みを確認。

切梁の蛇行の確認

各種ボルトの緩みを確認

②~④を繰り返し計画の軸力を導入する

計測を目的とした土圧計付き油圧ジャッキを設置した場合の導入軸力

単に油圧ジャッキ(土圧計付き)を用いて、土圧管理をするだけの場合は、切梁・火打等のなじみを取る為に必要な加圧力100kN~200kN程度を導入して終わりです。

火打ちに使用する油圧ジャッキは火打ちと腹起のなじみをとる目的で設定するので、100~200kN程度の導入となります


今日はプレロードについてのお話でした。

質問やご意見がある方はコメント欄までお願いします。

できる範囲で回答しようと思います。

それではまた。

ボーリング柱状図の見方

こんにちは。大野です。

今日はボーリング柱状図の見方についてのお話です。

 

ボーリング柱状図

 

柱状図は一般的な書式は下図のようなものです。

図に書いた1~7について説明します。

1.ボーリング名

報告書に添付されている平面図に占められているボーリング位置の番号を示します。

 

2.ボーリング標高

調査点の地盤の高さを明示します。

全国共通の標高原点で東京湾の中等潮位を基準としたTP、OP(大阪)、NP(名古屋)などを使う場合や工事現場の独自の基準点の高さKBMを決めて表示する場合があります。

 

3、土質名、記事

ボーリング担当者の観察記録で、主観が入ることは避けられませんが、地盤がどのような地層で構成されているかの目安となります。

砂・粘土・シルトなどの厳密な分類をするためには粒度試験が必要です。

 

4.標準貫入試験

標準貫入試験の結果を示します。

「打設回数/貫入量」からN値がわかります。

深さにごとにN値の変化を表示します。

 

5.地下水位

ボーリングの孔内水位を示します。

調査年月日から季節による水位の変動も合わせて確認します。

 

6.試験名

土質が水を通すかどうかを確認する現場透水試験を行った場合この欄に記載があります。

 

7.N値

モンケン自沈」とは、打撃しなくても貫入したことを示し、その層が非常に軟弱な地盤であることがわかります。

 

N値が10程度でも、砂質土の場合は良い地盤とは言えませんが、粘土の場合は比較的良い地盤と考えます

土質とN値を合わせて地盤を判断しなければなりません。

 

N値は50を限界とします。

N値50の層の左の欄にある16/50という表記は50回打撃しても16cmしか貫入しないということを示しています

換算N値を算出するときに使用します。

換算N値=1500/落下50回当たりの貫入量(㎝)で計算して算出するので、16cmだと1500/16=94となり換算N値は94となります。

 


今日はボーリング柱状図の見方に関するお話でした。

 

地盤の固さによるバイブロハンマーの機種選定方法はこちら

 

質問や意見がある方はコメント欄に記入をお願いします。

できる範囲で回答しようと思います。

それではまた。

 

土質

鋼矢板を引き抜くときの注意点

 

こんにちは。大野です。

今日は鋼矢板を引き抜く場合の注意点についてのお話です。

鋼矢板は仮設として使用するので、地下工事完了後は不要となるため、引き抜き撤去する場合があります。

 

鋼矢板引き抜きによる周辺地盤への影響

 

躯体構築後、鋼矢板と構造物の間を良質土で埋め戻した後に鋼矢板を引き抜きます。

引抜により土砂が鋼材に付着して上がってきます。

粘性の高い地盤ではこの量が多く、引き抜き後には地中に空洞が生じます。

特に鋼矢板の場合には、これが連続するため周辺沈下の原因や近接構造物に悪影響をおよぼすことになります

このことを十分調査のうえ、引抜き跡の処置方法についても検討しなければなりません。

 

①鋼矢板の引き抜き

 

②鋼矢板引き抜きの影響範囲

 

③鋼矢板引き抜きにより空洞が生る。

 

④空洞により周辺地盤の沈下

 

 

鋼矢板を機に抜く際の注意事項

 

①鋼矢板を型枠としてするため、構造物との離れを100㎜程度で打設した場合、構造物ができた後、構造物が支障となり鋼矢板のつかみ代が取れない場合があります

施工計画段階から引き抜き手順を計画しておきましょう。

 

②引き抜く際にクレーン等の重機が必要となります。

作業半径を考え、重機を配置するため、構造物周辺の埋め戻しや構造物の補強をして、重機の配置を計画する必要があります。

 

③鋼矢板を型枠として使用した場合、セパレーターを溶接している場合があるので、セパレーターの種類の選定が事前に必要となります。

 

④引き抜きの際に構造物、地下埋設物、架空線等を損傷させないように十分注意して施工しなければなりません。

 

⑤撤去後の空洞の充填はまとめて行わず、1本ごとていねいに行います

 

⑥埋め戻しは粘土分の少ない川砂やセメントミルクなとを充填します。砂を使用する場合は水締めを行います。

 

↓↓セメントミルクの配合の例

 


 

今日は鋼矢板を引き抜くときの注意点についてのお話でした。

 

鋼矢板工法についての記事はこちら

質問がある場合は気軽にコメント欄に記入をお願います。

できる範囲で回答しようと思います。

それではまた。

 

土留壁が必要となる条件とは?

こんにちは。大野です。

今日は掘削工事を行う場合の山留の必要性についてお話をしていこうと思います。

1.山留が必要ない条件

2.山留が必要となる条件

の順に記載していきます。

山留が必要ない条件

山留が必要ないのは、土を傾斜をつけて掘削した場合に土が崩れてこない場合は山留壁が必要ありません。

このような法面が崩れてこない角度を安息角といいますが、安息角は労働安全衛生法に規定があります。

1.砂地盤の安定角度

砂地盤は45°+φ/2で安定するといわれています。

φは土の内部摩擦角度でφ=30°であれば

45°+30/2=60°の法面で地盤が安定するとされています。

2.粘土地盤の自立高さ

粘土の自立高さは2c/ɤで求められます。

例えばN=2の粘土層を想定すると

c=12.5kN/m2

ɤ=16kN/m3

自立高さH=2×12.5/16=1.5m

となります。

3.岩盤または硬い粘土地盤

掘削深さH・安息角φとすると

H≦5.0mの時φ=90°以下

H≧5.0mの時φ=75°以下

となっています。

4.普通の地山

法面が5.0m以上になる場合は犬走を設置するように定められています。

山留が必要となる条件

敷地に余裕がなく上記の安息角が確保できない場合や地下水があり、法面が崩れる場合は山留壁が必要となります

現場の敷地や地下水位に合わせた山留計画が必要となります。


山留壁に関する記事はこちら

今日は山留の必要条件についてのお話でした。

質問など意見がある方はコメント欄にお願いします。

できる範囲でお答えしようと思っています。

それではまた。

鋼矢板・H鋼杭打設のバイブロハンマーの機種選定方法

こんにちは。大野です。

今日は、鋼矢板・H鋼杭打設のバイブロハンマーの選定方法についてのお話です。

実施工においてのバイブロハンマーの機種の選定は施工業者の実績がら選定をすればよいと思いますので、今回は計画段階での機種の選定方法について説明します。
選定にあたっては国土交通省の歩掛算定資料をもとに行います。

電動バイブロ 機種の選定方法

N値と打込み長さによる電動バイブロハンマの選定

この表によると

①杭長15m以下・N値50以下→60kW電動バイブロ

杭長15m以上・N値50以下→90kW電動バイブロ

杭長15m以下・N値50~100→60kW電動バイブロ+ウオータジェット

④杭長15m以上・N値50~100→90kW電動バイブロ+ウオータジェット

を選定しなさいと記載があります。

N値が50を超えるものは換算N値で計画をします。

換算N値=1500/落下50回当たりの貫入量(㎝)で計算して算出します。

油圧バイブロの機種選定

N値と打込み長さによる油圧バイブロハンマの選定

①N値50以下→224kW油圧バイブロ

②N値50以下→224kW油圧バイブロ+ウォータージェット

油圧バイブロは長さに関係なくN値で決定しています。

引抜時のバイブロハンマの選定

引抜時のバイブロの選定はN値に関係なく以下の表により選定する。

電動式バイブロは60kwを使用

油圧式バイブロは225kwを使用

実施工時のバイブロの選定方法

実施工においては、周辺の環境や地盤と過去の施工実績をもとに機種を選定しなければなりません。

一般的に電動バイブロよりも油圧バイブロのほうが振動・騒音が少ないといわれてます。

また、N値が低くても均一な砂層などは施工中に振動で地盤が締まってバイブロでは施工できないような地盤も存在します。

それから、ウォータージェットを併用する場合は水の処理方法を計画しなければなりません。水が処理できない場合はウォータージェットでの施工はできないので注意しなければなりません。

施工する業者への相談や調査・試験施工を行って施工の計画をたてましょう。


今日はバイブロの機種選定方法についてのお話でした。

親杭のバイブロ施工に関する記事はこちら

質問がある場合は気軽にコメント欄に記入をお願います。

できる範囲で回答しようと思います。

それではまた。

ボイリング・ヒービング・盤ぶくれの現象と対策

こんにちは大野です。

 

土留工事を行い掘削を進めるに当たり、掘削底面の安定が損なわれると、ボイリング・ヒービング・盤ぶくれの現象が起こり工事に大きな影響を与えてしまいます。

 

今日はボイリング・ヒービング・盤ぶくれの現象の特徴と対策についてのお話です。

 

 

 

ボイリング・ヒービング・盤ぶくれの現象の特徴

 

ボイリング

 

主に砂質地盤で発生する現象で、遮水性の土留壁を用いた場合、水位差により上向きの浸透水が生じます。

 

この浸透水が土の有効土圧をこえると、沸騰したように水が沸上がり、掘削底面の土がせん断抵抗を失い急激に土留めの安定性が失われてしまいます。

 

地下水位が高い砂質地盤で発生する。

 

 

 

ヒービング

掘削底面付近に柔らかい粘土層がある場合、主として沖積粘土地盤で、含水比の高い粘土が厚く堆積する場合。

土留め背面の土の重量や土留めに近接した地表面での上載荷重により、掘削底面の隆起、土留め壁のはらみ周辺地盤の沈下が生じ最終的には土留めの崩壊に至る。

 

掘削底面が粘性土の時発生する。

 

 

盤ぶくれ

掘削底面下に、粘性土地盤や細粒分の多い細砂層のような難透水層があり、その難水層の下に被圧帯水層が存在する場合、盤ぶくれが発生する場合があります。

難水層に上向きの水圧が作用し、これが土の重さ以上になる場合は、掘削底面が浮上り、最終的には難水層が破られボイリング状の破壊に至ってしまいます。

 

 

山留壁の根入れ部にある粘性土の遮水層に水圧が加わる場合に発生する。

 

ボイリング・ヒービング・盤ぶくれの対策

緊急対応

緊急対応はボイリング・ヒービング・盤ぶくれともに同じ対応になり、公衆災害の防止を第一に考え行動しなければなりません。

 

①周辺地盤の変状を確認し、変状が確認された場合は道路管理者等の関係機関に緊急報告する。

②応急処置として、土留め壁背面の土圧に抵抗す土・水等により埋戻しを実施し変状の収束を確認する。

 

工事を再開するための対策

ボイリング

ボイリング対策工として様々方法があるが、地下水位低下工法で地下水位を下げるか掘削底面に薬液注入工法で遮水層を作る対策が有効であると考えられています。

地下水位低下工法は計画段階から設置することを決めていればよいが、掘削途中からでは、施工機械の大きさにかなり制限がかかるので、あまりボイリングが発生してからの対策としては一般的な工法とはなっていない。

薬液注入工法は施工機械が小型であり、設置撤去がしやすいので、ボイリングが発生してからの対策として有効であり、多くの施工事例があります。

 

ヒービング

ヒービングは掘削底面の強度不足により、山留壁が変形する現象なので、掘削底面の強度を増加させる方法が有効となります。

一般的な対策としては、地盤の強度を上げる地盤改良を行います。

この対策も掘削途中であると施工の機械が限られます。

ボーリングマシーンで施工できる高圧噴射攪拌工法などが良く対策として行われます。

 

盤ぶくれ

盤ぶくれは地域性にもよると思いますが、ボーリング・ヒービングよりは発生するのは少ない現象だと思います。
大規模掘削の場合に起こりますが、浅い掘削だとあまり発生しません。

対策として地下水位低下工法・薬液注入による遮水層の構築・地盤改良があります。

掘削中の対策としては、やはり施工機械の関係上、薬液注入・地盤改良による対策になると思います。

 

 

山留工事において、掘削底面のトラブルは工期、費用面でも大きな問題となる場合が多いので、計画段階から十分に検討を行っていたほうが良いですね。

 

今日はボイリング・ヒービング・盤ぶくれのお話でした。

 

それでは

鋼矢板の種類と型の違い

 

こんにちは大野です。

 

今日は鋼矢板の規格といろいろな鋼矢板がありますがリース可能な鋼矢板はなにがあるの?・・・という疑問がある人いると思いますのでこれについて話していこうと思います。

 

鋼矢板の種類

鋼矢板には最も種類が多いU型の他、直線型の断面を有するものがあります。

 

↓↓鋼矢板の形状

※Wが有効幅です。

 

 

普通鋼矢板

 

通常、仮設で使用される鋼矢板は普通鋼矢板で有効幅が400㎜と500㎜のものです。

下の性能法の形式Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型が有効幅400㎜でⅤ型が500㎜の鋼矢板です。

 

↓↓鋼矢板の性能表

 

形式は分かれているのは、鋼矢板の強度の違いで、

Ⅱ型 ≦ Ⅲ型 ≦ Ⅳ型 ≦ Ⅴ型と形式が大きくなるほど鋼矢板の強度が大きくなります。

強度が大きくなるにつれて有効高さも高くなります。

仮設の土留めに使用されるのは、リース可能なため、施工完了後引き抜けば再利用が可能なため、材料を買うよりも安く施工ができます。

 

 

幅広鋼矢板

幅広鋼矢板は有効幅が600㎜のもので強度によってⅡw・Ⅲw・Ⅳwの3

種類があります。

河川の護岸工事や海岸工事に主に使用されています。

 

↓↓鋼矢板の性能表

 

 

幅広鋼矢板はリース品がないので売切り品となるので、仮設にはほとんど使用されませんが、埋め殺しの部分に使用したりします。

 

ただし、バイブロによる施工ではよいですが、サイレントパイラーによる施工をする場合は普通鋼矢板と幅広鋼矢板は同じ施工機械では施工できませんので、注意してください。

 

 

鋼矢板の強度の見分け方

 

鋼矢板の強度は壁1.0m当たりの「断面二次モーメント」「断面係数」の数値が大きいものが強度が大きくなります。

下の性能表によると強度は

Ⅱ型 ≦ Ⅱw ≦ Ⅲ型 ≦ Ⅲw ≦ Ⅳ型 ≦ Ⅳw ≦ Ⅴ型

となります。

 

 

リース可能な鋼矢板

 

重仮設のリース会社が保有している一般的な長さです。

Ⅱ型:4~8m

Ⅲ型:5m以上

Ⅳ型:8m以上

Ⅴ型:9m以上

 

最大長さは溶接してつなぐことが可能なので、運搬が可能な長さで決まってきます。

トレーラーが入ることが可能な現場であるか、運搬経路に大型車通行禁止の場所はないかなどで決まります。

短い鋼矢板しか運搬不可能な現場では、現場で継溶接を行います。

 

Ⅱ型は地域性もありますが、保有している会社はかなり少ないので、リース会社に問い合わせをしてから計画をしたほうがいいです。

 

Ⅴ型はリース品を保有しているのは関西と関東ぐらいで、地方で保有している会社はほとんどありません。

関西・関東から運搬すればリース可能となりますが、地域によっては運賃が割高となってしまいます。

 

 

今日は鋼矢板のについてのお話でした。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

土留支保工の種類

こんにちは。大野です。

今回は山留支保工の種類についてのお話です。

今回お話しするのは

①自立式土留(山留支保工は言えないかもしれませんが・・・)

②切梁式土留

③アンカー式土留

の3つです。

1.自立式土留

土留支保工を用いず、掘削側の地盤抵抗のみで土留を支持する工法です。

良い地盤で掘削深さ4.0mぐらいまでは施工可能です。

軟弱地盤だと山留壁の変位が大きくなるので、注意が必要な工法です。

メリットとしては

①支保工がないので掘削・躯体工事が容易となる。

これが一番のメリットで支保工がないので、掘削・コンクリート打設・鉄筋工事が非常にやりやすくなります。

デメリットとして

①山留壁の変位が大きくなり掘削背面地盤の沈下が起こりやすい。

②掘削影響範囲内に構造物や埋設管がある場合には剛性の高い山留壁を採用する必要がある。

自立工法の最大はデメリット変位が大きくなるとところです。

変位が大きくなると変位量と同じように背面地盤の沈下が起こります。

山留壁の背面に民家や埋設管がある場合は注意が必要!!

2.切梁式土留

切梁と腹起などの土留支保工と掘削側の地盤抵抗により土留壁を支持する工法です。

深い掘削も可能な工法で、採用実績も多い工法になります。

メリットとしては

①現場の状況に応じて支保工数・配置などの変動が可能である。

②土圧を全体で支え、安定感があるため実績が多い。

デメリットとして

③土留支保工が機械掘削や躯体工事の支障となるので、支保工の解体高さや切梁の配置は計画段階で十分に検討する必要があります。

どこまで構造物を作ってから支保工を解体するか計画段階から決めておかないと、鉄筋が組めなかったり、コンクリートが打設できない事態になるので、注意してください。

3.アンカー式土留

土留アンカーと掘削側の地盤抵抗により土留壁を支持する深い掘削にも対応可能な工法です。

メリットとしては

①掘削面に切梁がないので掘削が容易であり、偏土圧が作用する場合や直線形状の掘削にも適用が可能な工法です。

デメリットとしては

②掘削周辺にアンカー打設可能な敷地と、良質な定着地盤が必要で既設構造物や地下埋設物があると適用が困難である。

今日は土留め支保工についてのお話でした。

それだはまた!!